インバウンドとJNTO

様々なメディアなどで、近年しばしば話題にあがってくる『インバウンド』。

インバウンドを英語で書くと『inbound』、つまり『内に向けて入ってくる』ということを意味しています。
そして観光・旅行業界においては、外国の方が日本を訪れることをさしているため、「インバウンド=訪日旅行、訪日外国人旅行」との認識で間違いないといえるでしょう。

一時期には、中国からの観光客が量販店などで大量に商品を購入する『爆買い』をはじめ、訪日外国人らによる大量買いが非常に話題となりましたね。
その頃に比べれば落ち着いてきたものの、現在でも外国人が日本国内で大量買いしている姿は時折みられています。

他にも、定番とされている国内の人気観光スポットをはじめ、映画やアニメといったような映像作品の舞台となった場所など各地を訪れる外国人の様子は数多くのテレビ番組などで特集されています。
その際は同時に、「インバウンドに取り組みプロモーションを行った結果、訪れる外国人の数や観光収益が大幅に増えた!」という自治体や企業などの成功事例も合わせて紹介されるというような構成も多くみられます。
こういった特集でインバウンドビジネスというものを知り、気になって調べてみたという方もいらっしゃることでしょう。

そしてインバウンドビジネスについて色々と調べていると、よく目にするのが『JNTO(日本政府観光局)』というワードです。
インバウンドについて紹介している様々なサイトや書籍などで、根拠となるデータの出典元としてあがってくるのは大抵JNTO調べのものだといっても過言ではないでしょう。詳しくインバウンドの集客ならグローバルデイリー

ここからは、そんなJNTOについて簡単にご紹介します。

JNTOとは 

『JNTO』はそのまま『ジェイエヌティーオー』と読み、『Japan Nation Tourism Organization』の頭文字を取ったものです。
正式名称は『独立行政法人 国際観光振興機構』ですが、正式名称よりも通称である『日本政府観光局』もしくは『JNTO』と呼ばれることが多いようです。

そもそも政府観光局とは、外国人観光客などの誘致活動を目的としている政府機関です。
日本だけでなく世界の様々な国に政府観光局が存在しており、本国に置かれた本部・各国に設置した政府観光局の海外事務所などを拠点として、様々なプロモーションやマーケティングなど(外国人観光旅客の来訪促進、外国人観光旅客の受入対策、全国通訳案内士試験の実施に関する事務代行、国際観光に関する調査及び研究、国際観光に関する出版物の刊行、国際会議などの誘致促進・開催の円滑化など)の活動を行っています。

実は日本における外国人観光客の誘致は、かなり昔から行われています。

日本で初めて訪日外国人を誘致するための機関である「喜賓会」が設立されたのは、1893年(明治26年)。
1912年(明治45年)には、「ジャパン・ツーリスト・ビューロー(Japan Tourist Bureau)」が設立されています。

その後の様々な流れを受け継ぎ、1964年(昭和39年)に「特殊法人国際観光振興会(JNTO)」が発足しました。
そして2003年(平成15年)、 特殊法人国際観光振興会は「独立行政法人 国際観光振興機構(JNTO)」へと移行したのです。